【音楽業界裏話】どんな曲がコンペで採用されやすいか
今日は裏話的な内容です。
昨今音楽業界では「コンペ」と呼ばれる、
リリース枠に対して発注シートを元に幅広く楽曲デモを集める方法がメジャーとなりつつあります。
もちろん集まった楽曲が全てリリースになるわけではないので、
その過程で選考作業が行われています。
採用に至る過程はレコード会社、案件によって様々ではあるかと思いますが、
ぶっちゃけディレクター、プロデューサーの好みにマッチしているか、が一番重要になります。
そんな適当な、、と失望するかもしれませんが、
担当者が気に入らない限りリリースが行われないのも事実です。
でも発注担当者の好みやパーソナリティなんて知らない場合が殆どですよね。
ではどのようにそれを見極めるかというと、答えは「参考楽曲」と「過去作品」にあります。
発注シートには殆どの場合コンセプトやテーマと共に
例えばこんな感じの曲です、というような参考楽曲が記載されています。
担当者も自分が嫌いな曲を例として上げるわけがないので、
その曲の良い部分を解釈してオリジナルに落とし込めれば採用への道はぐっと近くなります。
過去作品についても同様です。
過去作品はいわば担当者が認めてリリースしたものリストになるわけなので、
何か統一した雰囲気やリズム等を発見出来たらきっとそれが担当者が良いと感じるポイントなんです。
コンペでの採用率を上げるには細かいアレンジを詰めていくよりも、
発注の意図を知り好みを探る方に時間を掛けたほうが採用率はあがるでしょう。
オズワルド1号