メジャーレーベルでのボーカルレコーディングはどのように行われるか
今日はレコーディングについてお話したいと思います。
レコーディングと一口にいっても、
楽器と歌のレコーディングでは結構気を使うポイントが違います。
ボーカルレコーディングの場合は
本人の感情がダイレクトに歌声にのりますので、
楽器以上にその場の雰囲気作りを大事にしないといけません。
例えば明るい歌を撮りたいのに、
ダメ出しばかりしていたら歌声も明るい雰囲気にはなりにくいのです。
最終的なボーカルレコーディングのクオリティを上げるためには、
歌い手に信頼してもらえるような関係を瞬時に作り出すことが大事です。
その為にはこちらから指示出しする際の口調、言葉の選び方に特に気をつけなければいけないですし、
音楽的にも的確に指示出しを行わなくてはいけません。
「あ、このディレクター分かってないな。」
と思われた瞬間にもうその現場を監督することは難しくなるでしょう。
そうならない為にもレコーディングする楽曲への理解を深め、
歌い手への理解を深め、相手を常に納得させられるように指示を出します。
歌声を撮る、という作業はシンプルなように見えて本当に奥深いです。
オズワルド1号